ドローンの将来性




何かと話題となるドローン。三河国と言うか私も4年前くらいから空撮で利用しているし、3機程自作もしています。だからこそ言えるのですが、ドローンが飛び交う世の中が来るのかと聞かれたら、現時点では難しいと答えざるをえません。

確かに自動で荷物輸送できるようになるでしょう。人も乗せられるようになるでしょう。安全性も2年もあれば格段と高まるでしょう。携帯性も良くなりセルフィ―等でも十二分に使えるようになるでしょう。でも、これは技術だけの話なのです。

例えば荷物輸送。うるさい都市部だけなら良いでしょうけど、田舎でブンブン飛び回られていたら、正直撃ち落としたくなると思いますよ。写真の小型マルチコプターですら、50m以内を飛んでいればそれなりに音がします。荷物を運べる機体なら尚更です。あと、精神的にも良くないですよね。自動車はエンジンが壊れても止まるだけですが、ドローンは落ちます。そんなものが自分の上を飛んでいるかと思うとやはり気分が良いものではありません。

乗用ドローンとなると、さらに騒音問題は深刻でしょう。また、高度の問題もあります。高高度は飛行機やヘリコプターの領域、低高度には不揃いな高さの建物。果たして何処を飛ばすとこになるのでしょうか?さらに、風の問題も考えなければなりません。低高度を飛ばした場合、爆音と共に大型の送風機があるがごとく風が吹くことになります。走行(飛行)時は高度をとることで影響を無くすことができても、離着陸する場所にはそれなりに風が吹くことになります。おのずと、駐機場?にはそれらを考慮した広いスペースが必要になりますし、場合によっては壁で囲むなどの対策もいるかもしれません。そんな物を運用できる所って限られますよね?

セルフィーで使う小型機も同様に騒音の問題が残ります。観光地で、素晴らしい景色を見ている時に、周りで「ビーン」「ブーン」なんて音がしたらどうします?私なら叩き落すか、操縦者に文句をいいます。誰もいないところで撮る分には文句はありませんが、そんな所で撮る為に買う人も少ないでしょう。あと、写真を撮ったら、絶景に他人のドローン...嫌ですよね。

音は、逆位相の音をかけ合わせれば消すことはできますが、かなり大きな音を出すので、それを打ち消すシステムを載せるのは容易ではありません。容易なら、まずは軍用ヘリコプター等に搭載されているでしょうね。他にも色々な問題が発生しますので、少なくともあと10年は、ドローンが飛び交う世の中にはならないと私は思っています。ただ、測量、農薬散布、各種分布・状況調査、撮影、非常物資の輸送等、一時的に利用する分野では、大きな発展があるものと考えています。
 



空撮を伴う映像制作のご用命は、 http://mikawanokuni.jp/ まで。

コメント

このブログの人気の投稿

新たなる試み

ドラマティック農業の予告編